衣類のほとんどが、古着やリサイクルなどではなく単にゴミとして焼却や埋め立て処理されています。
毎年買ってしまう似たようなコートやブラウス。
クリーニング代と送料、手間暇かけて儲け無し。
流行が過ぎれば譲る相手もいないし捨てるしかない。
断捨離で大量処分するときも、捨てるのが一番簡単だから。
中古市場も活発ですが、やはりもともと安い新品の勢いには押され気味。
大量生産大量消費はファッションにも
流行のものは大量に生産され安価で流通し大量に消費され、流行はすぐ過ぎ去って廃棄されている。
安い服はすぐにダメになってしまうし、サイズが合わなかったりイメージと違ったとき、飽きたときにも簡単に捨てられる。
中古で売るにしても金にならないから捨てるほうが楽。
だから格安で流行のものを消耗品として浪費していく。
安物がみんな悪いわけではないけれど、実際私も激安だから買ったものの質が悪くて使えなかったことがあります。
こんなもの、人に譲ることも出来ないし、何かにリメイクしようにも、そんなの誰にでも出来るわけじゃない!
(めちゃ不器用でセンス無いのです)
ファッション業界の廃棄物問題が話題になっています。
環境に配慮したファッション
水鳥の羽の代わりに植物を使ったカポックノット
カポックという植物由来の綿からダウン並みの暖かさのコートを作ったブランドです。
水鳥の羽を毟る工程は、とても残酷で恐ろしい。
麻酔無しで毛を毟られるの想像してください。ヤバいですよね。
植物由来ですが、カポックの木の実からとれる綿を使います。
木そのものを伐採する必要がないので、森林保全にも繋がっているんですね。
ジャケットを買ったけどコートのほうが欲しかったかもしれない。
長く着られる服を選ぼう
同じものを長く着ることが出来れば、捨てる服も少なく出来るはず。
環境にもお財布にも優しい、長く着られる服について考えてみましょう。
一応、着物の話をメインでやっているので、着物(和服)についても触れていきます。
代々受け継がれて何世代も着られる和服は、平面的だから畳んで保管出来るし、帯や小物でコーディネートも無限。
長く着られる衣類の代表選手でもあります。
会社員としてはさすがに着物で通勤できませんから、洋服が多いですけどね。
長く着られることを意識して選んでいます。
一番は流行に左右されず、自分らしさを表現できるもの。
私は伝統的なものに新しさをミックスしたものが好き。
奇抜ではないけど、皆と同じでもない。
ムーンストーンやアレキサンドライト、あるいはアジサイのような、違う色を見せてくれるものが好き。
丈夫さとメンテナンス
しっかりとした品質で、大事に着ていればずっと使えるものは当然それなりの価格になります。
もちろん安くても長く着られるものはありますし、私もお気に入りの安物あります。
昔はGパンも安くても丈夫でしたから、中学生の頃に買ったGパンを社会人10年目くらいまで穿いていました。
これがハイブランドになると、アフターケアなども含まれる事が多い。
靴底がすり減ったときや、ボタンが外れたとき、修理屋に依頼しなくてもブランド側が修理してくれる。
ボタンは予備が付いてくるから自分でも出来ますが(私は誰かにお願いします)
靴底なんて修理屋では選択肢が少ないシンプルなものしかありません。
でもブランド側で修理してくれる場合はデザインをそのまま復活できます!デザイン性の高い靴底は、そのままがいいですよね!
すぐに穴が空いてしまう靴下にお悩みならダーンタフがおすすめ
トレッキングソックスとして人気のダーンタフバーモントの靴下。
クッション性とフィット感、土踏まずを守るアーチサポートが疲れを軽減してくれるので普段使いやスポーツにも最高です。
割とデザインも好きです。
冬はしっかり暖かいのに蒸れないから夏も快適という最高の靴下。(個人の見解です)
しかもこれかなり丈夫なんですが、通常の使用で穴が空いたら無料で新品交換してくれるという神対応。
それも生涯保障。
すぐ穴が空いてしまう人は是非お試しあれ。
「着物は長く着られる」の理由
せっかくなので着物についての話にします。
よく「着物は一生もの」だとか「娘に受け継ぐ」とか「年齢や体形が変わっても着られる」などいわれますが、それってなんで?本当にそうなの?というところを考えてみます。
意外に自由な着物。着回し性能高し。
お気に入りの作り手さんやブランドの服で揃えると、使っている素材や染料、そして固有の世界観などが一貫していて、セットアイテムだったかのように合わせられる事が多いです。
しかし着物の場合はそもそも染めの着物に織りの帯を合わせたり、織りの着物に染めの帯を合わせることが多いです。
つまりもともと違う質感を合わせることが多いので、帯揚げや帯締めなどの小物で調整して、違う作家さんのものでもいい感じに合わせることができます。
色合わせについても同系色でまとめたり反対色を入れたりはトレンドのようなものがありますが基本的に自由です。
よく着物は季節が決まっていたり格があったり難しいことをいう人がいますが、厳格な場でのみです。
昔とは時期による気温や環境も違いますし、空調も効いてます。
季節は先取りが粋な着方とされているだけで、個人的には過行く季節を惜しむようなコーディネートもアリだと思います。
格についても、見た感じでおかしくなければ問題ないでしょう。
たとえばTシャツジーパンに黒ジャケットを合わせたり、ワンピースにモッズコートを合わせたりするような少し格やテイストが違う組み合わせも、様になっていればオッケー!
昔の人だって、季節に合わせて快適なものを着ていただけ。
昔の人だって、洋装ミックスを楽しんでいたし、好きなように着ていた。
ちなみに私がプロフィール画像で浴衣に合わせている紫の半巾帯ですが…
猫の柄が入っています。猫たちはコートとブーツという実に冬っぽい装い。
夏に着る浴衣に合わせて作ってくれた帯にコートとブーツですよ。
作るほうも大抵自由です。
年代を問わず着られるのが着物
洋服は20代30代40代50代…と、それぞれ似合うデザインが違うからずっと着続けることは難しいです。
着物は帯や小物の組み合わせで雰囲気が変えられます。
また、派手すぎる色や色あせた着物を落ち着いた色に染めなおすことで、イメージをガラリと変えて着続けることもできます。
サイズについても、ある程度は着付けで調整できます。
仕立て直しで注意するのは「丈」です。
横幅は直せますが、丈は裁断していますので、丈は長くはできません。
故に、着物の買取業者でも、丈の短い着物は値段が落ちます。
仕立てるときに裁断せず折り込む方法もあります。身長が低くて後々人に譲りたい場合は相談してみるといいかもしれません。
冠婚葬祭も着物が楽ちん
友人の結婚式とかで着るドレスって毎回買い替えてませんか?
・加齢によっても似合わなくなったり
・新婦や友人のドレスと色が被らないように気を使ったり
・ドレスに合わせて靴やバッグも買ったり
着物だと一着あればずっと使えます。
・着物は色無地や上品な訪問着なら間違いなし(留袖は親族が着ます)
・帯には金や銀が入ってるとお祝い感ある
・色が同じでも雰囲気が違うので気にしなくてよし
会社関係で行くお通夜は正式な喪服じゃなくて大丈夫です。
・急な知らせで駆けつける通夜は略式の喪服が正解。(近い親族は正式の喪服)
・黒や濃紺、濃茶の無地なら準礼装としても普段着にも使えるので便利
・告別式と、法事は三回忌まで正式の喪服
着物は楽ちん
ファッション業界で多くの衣類が捨てられていますが、オシャレ自体は悪いことではありません。
環境に配慮したブランドも多く、丈夫なものも多いです。
和装は面倒くさそうに見えますが、実はかなり楽ちんファッションでもあります。
自分らしい一生モノに出会ったら、大切に使い続けて下さい。
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