某着物のお店で購入した紬が仕立て上がりました。小売店で買うのは初めてだけど、思ったより良いものがありますね。
いや本当に、量産品を高く買わされたり高級品に色々セットで買わされたりとかするのではないかと思っていましたね!(偏見ごめんなさい)
あまり奇抜な物は少ないですが、お仕立てで意外にワガママなアレンジもしてくれるみたい。
裾はこのあたりの柄が出るように…とか、少しずらして…とか。
ヨココヨな模様感が無いように少しずらして、濃いめの色が裾に来るようにしていただきました。
って、今回仕立てあがったものは別のものですが。
しつけ糸はすぐに取らない
早速店頭で羽織らせてもらいました。
帯と帯揚げは借り物(笑)仕立て上がったばかりなので、しつけ糸がついています。
取るの面倒だから取っておいてくれよと思いますが、仕立て上がったばかりの生地は形が崩れやすいそうで、生地が落ち着くまではしつけ糸を外さないほうが良いそうです。
湿気や虫対策としてすぐに取れとも言われますが、あまりにも長期間でなければ、着る時に外せば大丈夫みたいです。
糸や紙は湿気や虫のことを考えると保管するときにあまり良くないと思っていましたが、焦って外すほどではないということですね。
今度からは着るときにとるようにしたいと思います。
炭黒に絣柄と、紅花染めの赤チェックが可愛い!真っ黒と違ってナチュラルなテイストで気軽に着られる、いかにも紬らしい紬!裏地もチェックの赤に合わせた色合いにしました。単衣にもできますが、今回は秋冬用ということで。
早く着たいなぁ~!
おばあちゃんになっても着られる大人可愛い紬。この絣柄も伝統的でありながら可愛らしくてお気に入りです。
「置賜紬(おいたまつむぎ)」
置賜紬は国の伝統的工芸品に指定されていて、米沢市、長井市、白鷹町を中心に生産されている米沢紬、長井紬、白鷹御召などの織物の総称です。
置賜紬のいずれもが生糸、玉糸、真綿糸を用いた先染めで平織の絹織物です。高機の手織りや力織機で作られますが、各地方で個性が違います。
植物染の美しい色彩や、紬らしい温かみが紬好きにはたまらない。素朴でありながらも丈夫で長く使えて、着るほどに体に柔らかく沿うようになるそうです。普段着にぴったりですね。あと軽くて暖かいです。
江戸時代、北前船により運ばれた琉球の織物が最上川をさかのぼり、長井に運ばれたことから、琉球の影響を受けた絣柄が発展しました。特に井桁や鳥の絣模様を表した、沖縄の絣模様の影響がうかがえるものは「米琉(よねりゅう)」(米沢琉球の略)と呼ばれています。生活に欠かせない井戸や前にしか飛ばないツバメというように、どちらも縁起の良い柄です。
着回し最強の墨黒
炭黒(ちょっと茶色っけもあるか?)なので、真っ黒とは違うナチュラルな味わいがあります。もちろん黒い着物は色んな色と合わせられますが、特に炭黒はかっちりしすぎないところが使いやすい。シンプルなので帯で遊んでもいいし、絣柄と赤のチェックが可愛いので、逆に帯をシンプルにしてもいいです。生成りや白っぽい帯も、暖色系はもちろん寒色系の帯も合います。さらに黒の帯で合わせても真っ黒にならないでオシャレに着こなせるというどんな色にも合う万能選手。まさに普段着に最適。今までの着物の中でもトップクラスのお気に入り着物です。もちろんパーティーや式典にはお気に入りの訪問着を選びますが、普段着る物はそんなにコーディネートに悩まず着回しできるものがいいですよね。
購入前には青い帯で合わせてくれていました。色んな帯を合わせられるので雰囲気が変えられますね。お泊まりとかも、帯だけ変えたり裏を出したりして雰囲気を変えてもお手軽。
墨黒は無地でもなんかいい感じなのでオススメです。(語彙力…)
今回学んだこと
- 置賜紬は丈夫で長持ち
- 墨黒は何色にも合う
- 仕立て上がったばかりでしつけ糸は取らない
え?
大したこと学んでない?
まあ着物が仕立て上がったよやった〜!っていうだけの日記なので…許してください。
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